京都市左京区の急性期市中病院では唯一の小児科として、地域の小児科二次医療に貢献しています。早産児から思春期まで、一般診療から外来リハビリ・在宅医療支援まで、幅広く対応しています。
院内感染予防のため、発熱外来と一般外来を完全に分離して診療しています。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)流行開始以降、1階の喫茶室を改装して小児科専用の発熱外来を設置しました。
とくに小児では、COVID-19とそれ以外の感染症とを受診時点で見分けることは困難です。またRSウイルスなど、新型コロナウイルス以外にも警戒するべき感染症が多々ございます。そのため当科では、発熱や咳・嘔吐・下痢など感染症の症状のあるお子さまは、一般外来とは分けて、原則として発熱外来で診療いたします。
発熱外来では、換気扇やフィルター付き空気清浄機などを活用してしっかり換気し、COVID-19新型コロナウイルスのエアロゾル感染を予防しています。
待合には、待ち時間中の感染予防のため、ご家族ごとに区切られた個別ブースを準備しています。RSウイルスやインフルエンザなどの飛沫感染予防を念頭においた対策です。
発熱外来診療では、流行状況に応じて各種病原体の抗原検査やPCR検査等を行い、診断治療や、ご家庭・通園通学先での感染予防のご指導に活用しています。
従来の小児科外来診療の大半が発熱外来に移行したため、一般外来は閑散としました。その結果、感染症の症状とはまた別の、朝起きられない・学校に行けない・長期にわたり頭痛や腹痛を繰り返すなど、いろいろな症状のお子さまを、じっくり拝見する余裕ができました。以前にはじゅうぶんお話をうかがう時間もなかったと反省しつつ、お一人ずつ、ていねいに拝見するよう心がけております。
近年小児ワクチンの定期接種が増加しました。多くの疾患で患者数が減ったのは良いことなのですが、ワクチンのスケジュールが複雑になりました。当科では定期接種スケジュールの立案からご提案いたします。生後2ヶ月で開始です。御連絡ください。
予約電話: 075-781-5191(月〜金 15:30~17:00受付)
ウエブ予約も導入予定です。
専門医(池田)により、食物アレルギーの経口負荷試験、減感作療法など対応しています。
小児循環器専門医(非常勤交替制)により、小児心疾患の外来診療を行っています。
学校心臓検診の二次健診にも対応いたします(電話予約要)。
小児神経専門医(原島)により、小児神経疾患の診療を行っています。
NICU退院後のお子さまたちの発育発達フォローアップを行う外来です。診察とともに、予防接種やシナジス投与、在宅医療管理など行い、成長を見守っています。
他院ご出身のお子さまにも対応いたします。
脳性麻痺やダウン症など各種の小児疾患について、外来リハビリテーションを行っています。
詳しくはリハビリテーション室のご案内をご参照ください。
在宅人工呼吸管理・在宅酸素療法・気管切開管理・胃瘻管理など、医療的ケアの必要なお子さまの外来診療を行っています。また小規模ながら、重症児の訪問診療を十年来継続して行っています。
小児科の各種疾患の入院治療を行っています。
2022年4月から2023年3月の入院数は342例でした。
各種感染症や川崎病が主な入院疾患です。
とくに脳MRIなど、鎮静が必要な検査の際は、意識回復まで日帰り入院で対応いたします。
乳児血管腫治療薬の「ヘマンジオル」導入にあたっては、低血糖など重篤な副作用の監視のため、入院で対応いたします。
主な小児科入院疾患(2022年4月〜2023年3月、NICUを除く) | |
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COVID-19 | 63 |
RSV感染症(肺炎・細気管支炎・気管支炎) | 45 |
hMPV感染症(肺炎・気管支炎) | 14 |
その他の感染性気管支炎・肺炎 | 27 |
気管支喘息・喘息性気管支炎 | 29 |
仮性クループ | 3 |
尿路感染症(急性巣状細菌性腎炎含む) | 7 |
感染性胃腸炎 | 6 |
軟部組織感染症 | 5 |
川崎病 | 9 |
脱水症・ケトン性低血糖症・アセトン血性嘔吐症 | 16 |
乳児血管腫(ヘマンジオル導入) | 16 |
低身長精査(成長ホルモン分泌負荷試験) | 4 |