放射線室は、X線や電波・磁気(MRI)によって体内の構造や代謝を画像化し患者さんの病気の状態や病気の予防となる情報を得る部署です。 大きく分けて、一般撮影・乳房検査・透視検査・CT検査・MRI検査があります。 当院では、デジタル画像が院内の診察室や病棟でも速やかに閲覧できるとともに半永久的保存を行えます。
検査メニュー
- 一般撮影
- 胸部撮影や骨の撮影など、一般的にレントゲン撮影と呼ばれる検査です。
- 外傷による骨折や脱臼の有無
- 心臓の大きさや風邪(せきの症状)等による肺の状態(肺炎など)
- 肺に水が溜まっていないかの有無
- 便秘や大・小腸の空気の量による腸の動きなど
- 乳房撮影(マンモグラフィー)
- 乳がんの発見率が最も高い検査法とされています。 検査に最適な時期としては、月経終了後の数日後が乳腺の張りがすくないので、検査による圧迫痛が少ないとされています。
- この検査は女性技師が担当します。
- 当院ではマンモグラフィー検診精度管理中央委員会の設備基準に準じております。
フラットパネルによるデジタルマンモグラフィーを行っており乳がん検診に対応しております
- X線TV検査
- X線透視で実際に体の中を見ながら行う検査です。 胃透視、大腸透視などの消化管検査や泌尿器検査のほか、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、EST(内視鏡的胆道砕石術)、アンギオ検査(血管造影)での腫瘍塞栓術のように検査と同時に治療を行うこともあります。
2022年1月に装置が島津製作所製の「SONIALVISION G4 LXedition」に新しくなり、以下の撮影が出来るようになりました。
- SLOT Advance 長尺撮影
従来の長尺撮影より立位/臥位の両方で約140cmの広範囲を撮影できます。
全脊椎や全下肢などを撮影します。
- SmartBMD 骨密度測定
腰椎または大腿骨近位部をスキャンすることで、DXA法による骨密度の測定が可能です。
- CT検査
2023年11月にキャノンメディカルシステムズ社製Aquilion Serveを導入しました。
- 人体を透過したX線をコンピュータにより再構成させ、自由な方向での断層写真を作成する検査です。 一般に単純CT検査と、より詳しい検査として造影剤を使う造影CT検査があります。 特に肺炎の検査や急性期の脳出血などの検査に適しています。 またCTによる内臓脂肪測定も行っております。
- 80列CTの導入により従来の装置に比べ、短時間(高速)、高画質、低被曝の検査が可能になりました。
- 撮影時間の短縮… 10秒以下で1mの撮影が可能ですので、通常の単純検査ならば息を止めてから10秒以下でお腹全体が撮影できます。
- 高画質… フルスキャンでスライス厚(画像の細かさ)最小0.5mmが可能ですので、その情報を元に血管像などの鮮明な3D(3次元画像)が作成できます。
- 低被曝… 検査部位と大きさに応じて自動で最小限のX線量にコントロールするためX線による被曝が低減されます。
- その他… 心臓血管の検査が外来にて行うことが可能です。
- MRI
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2022年5月にSiemens社製MAGNETOM Sempraを導入しました。
MRI検査は磁気と電波を用いて人体の構造や代謝を抽象化する検査です。 磁気や電波を使用しているためX線による被曝が全くありません。内科、外科のほか、特に婦人科、小児科、整形外科の検査に適しています。 MRアンギオ検査では、造影剤を使わずに脳血管を写し出すことができます。MRIによる脳ドックも行っております。
- 当院の装置は、機械の開口部が広く開放的で閉所の恐怖感が緩和されます。
- 静音設計のため従来の装置に比べ、よりリラックスして検査を受けていただけます。
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