マンスリー通信(ブログ)

マンスリー通信(ブログ)

患者さんやご家族、お友達に、楽しく穏やかなひとときを過ごしていただきたい。
そんな願いを込め、ホスピス・緩和ケア病棟では四季折々の行事や日々の催しを大切にしています。
ラウンジでの「小さな音楽会」(毎週火曜日午後)や、お部屋に伺う「訪問演奏」(毎週金曜日午後)では患者さんのリクエストにもお応えしています。
アロマセラピー、アートセラピー、ドッグセラピー、お抹茶会なども随時開催しています。

大文字の麓から 〜ホスピス・緩和ケア病棟スタッフのマンスリー通信〜

五山の送り火(2024.8)

ホスピス病棟では8月16日、五山の送り火のイベントを行いました。
ホスピスのラウンジからの景色は私たちの自慢であり、五山の送り火の大文字もとてもよく見えます。今年は当日の天候が心配されていましたが、無事に点火され鑑賞することができました。
点火時間に合わせて患者さんとご家族をラウンジへご案内し、記念撮影を行いました。また病室から鑑賞されたり、テレビ中継で楽しまれる患者さんもおられ、それぞれの場所で京都の夏を感じておられたと思います。「大文字がきれいに見えた」「一緒に過ごせて良かった」と患者さん、ご家族から嬉しい言葉を頂きました。いつもは見られない患者さんの笑顔を見ることができ私たちも嬉しい気持ちになりました。
そして今年もボランティアさんが“あんどん“と写真フレームを手作りしてくださり、点火が終わった後も病室に飾られて頂いています。
今後も毎月のイベントをこれからも心を込めて準備していきたいと思います。

七夕(2024.7)

7月9日、ホスピス病棟では七夕のイベントを行いました。
「笹の葉さらさら~」と音楽を流しながら、笹竹を持って患者さん、ご家族のお部屋にお伺いし一緒に写真撮影を行いました。
また「みんなが健康でいられますように」「楽しくみんなが暮らせますように」などお一人お一人の願い事を短冊に書かせていただき、笹竹に願いを込めて飾らせていただきました。
ところで皆さん、短冊を笹竹に飾る由来はご存じでしょうか。
短冊に願い事を書いて笹竹に吊るすようになったのは江戸時代のようです。寺小屋が増え、習いごとをする子どもが増えたことも影響しているようです。
もともとは字が上手になることを祈ったのですが、いつの間にかいろいろな願い事を書くようになったそうです。
今年の七夕は晴天にも恵まれ、年に一度の「彦星」と「織姫」の再開を目撃されたかたも多かったのではないでしょうか。
患者さん、ご家族の皆さんの願いが天に届きますように・・・。

父の日(2024.6)

6月となり梅雨の時期となりましたが、今年は雨ではなく暑い日々が続いていますね。
さて6月といえば・・・父の日ですね。病棟でも父の日のイベントを行いました。
患者さんに家族やスタッフからのメッセージカードを添えて向日葵のお花をプレゼント。 メッセージカードとお花のプレゼントに喜ばれた患者さんの表情をみると向日葵の花のような笑顔が咲いていました。
向日葵の花に笑顔があふれる毎日を過ごせることを祈って・・・

母の日(2024.5)

初夏の風が心地よく若葉に風香る今日このごろ皆様どうお過ごしでしょうか。
5月は、緑が美しく、気候としても過ごしやすい一番清々しい季節ですね。
さて、5月と言えば「母の日」です。母の日に贈られるカーネーションの花言葉は「女性の愛」や「感動」「純粋な愛情」などです。母の日に伝えたい想いが込められた花言葉になっています。ホスピスでは5月11日に母の日にちなみイベントが行われました。
ピンク色のカーネーションと一緒に、ご家族やスタッフからのメッセージカードとボランティアさんが作って下さった花柄の可愛らしいメモ帳を添えてプレゼントさせて頂きました。
心ではいつも感謝しているつもりでいてもメッセージとして書いてみると、なんて書こうかな…と言った恥ずかしそうなご家族の声が聞かれました。しかし、母の日だからこそ普段なかなか言えない感謝の気持ちを伝えようとメッセージカードに想いを寄せて書かれていました。当日、メッセージカードを受け取り、笑みを浮かべはにかむ様子や、「こちらこそありがとう」と感謝される患者さんの様子にとても心温まるひと時となりました。イベントが終了してからもカーネーションを眺めては目を楽しませてくれ癒される日々です。来月からは梅雨の季節となりますね。どうか体調を崩さずお健やかに過ごされますように…

ハッピーイースター(2024.4)

イースターはキリスト教において、とても大切な春の行事です。
毎年春分の日の後の最初の満月の次の日曜日とされていて、今年は3月31日(日)でしたが、ホスピスでは4月12日にイースターイベントを行いました。
イースターといえば卵とウサギですが、卵は生命のシンボル、ウサギは多産のシンボルとして神話にも登場します。
イベントではイースターバニーに扮したスタッフがお部屋に伺い、患者さん、ご家族も一緒にイースターバニーに変装して写真撮影をしました。
「かわいいなー」「似合ってるで」「ちょっとはずかしいな。。」と言いながらも、皆さんしっかりイースターバニーになりきり、とてもいい笑顔がみられました。
毎年イースターには、以前入院されていた患者さんのスイス在住のご家族が、イースターチョコレートを送ってくださるので、患者さん、ご家族へプレゼントさせていただいています。
皆さん「美味しいチョコレートやな」「可愛いチョコレート!」「ラッキー!」と大喜びでした。
チョコレートを入れるイースターバニーや写真フレームはすべてボランティアさんの手作りです。毎月患者さん、ご家族に「可愛い」「素敵」と好評で、皆さん大切にお部屋に飾っていて、イベントを思い出しては楽しくお話をしています。

ひな祭り(2024.3)

ホスピス病棟では3月4日にひな祭りのイベントをボランティアさんに作成していただいた、ひな人形をお渡し行いました。
後日当日の笑顔いっぱいの患者さんやご家族との写真を手作り写真色紙に飾り患者さんにお渡しさせていただきました。
かわいい色紙、当日の写真をみてどの患者さんやご家族も喜んでおられました。

節分(2024.2)

暖冬とはいえ寒さが厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
さて2月といえば・・・・鬼は外、福は内でお馴染み節分ですね。病棟でも節分のイベントを行いました。
先生達が赤鬼、青鬼に扮して、看護師は鬼の面で仮装し患者さんのもとへ。
鬼を退治するのは患者さんです。「先生!?」とびっくりする方も多く、鬼とはいえ先生に豆を投げるのはと遠慮される方もいれば、勢いよく豆を投げる方もいました。豆まきを楽しんだ後はスタッフと写真撮影。
鬼は外、福は内の掛け声にのせて皆様のもとにたくさんの福が訪れますように・・・

お正月(2024.1)

新年あけましておめでとうございます!
今年は元旦から地震があり、今なお心を痛めておられる方もいらっしゃることと思います。一日も早い復興を願うばかりです。 さて、お正月といえば、皆さん何を思い浮かべますか?
ホスピス病棟では、お正月に飲む特別なお酒「お屠蘇」を患者さん達にプレゼントしました。
お酒が好きな方には日本酒を、そうでない方にはお酒の代わりにノンアルコールのシャンパンやぶどうジュース、お抹茶を楽しんでいただきました。
久々のお酒に「美味しい」と笑顔の患者さん。
ボランティアさんが点ててくださったお抹茶も大好評でした。
イベント時に撮影した写真は、絵馬風のフレームに貼って患者さん達にお渡ししました。
今年も患者さん・ご家族の皆様が日々を穏やかに過ごせるよう、お手伝いさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。