マンスリー通信(ブログ)

ホスピスブログ2022

患者さんやご家族、お友達に、楽しく穏やかなひとときを過ごしていただきたい。
そんな願いを込め、ホスピス・緩和ケア病棟では四季折々の行事や日々の催しを大切にしています。
ラウンジでの「小さな音楽会」(毎週火曜日午後)や、お部屋に伺う「訪問演奏」(毎週金曜日午後)では患者さんのリクエストにもお応えしています。
アロマセラピー、アートセラピー、ドッグセラピー、お抹茶会なども随時開催しています。

大文字の麓から 〜ホスピス・緩和ケア病棟スタッフのマンスリー通信2022〜

クリスマスイベント(2022.12)

クリスマスとは「キリストのミサ」という意味であり、世界のキリスト教国ではキリストの御降誕をお祝いする日です。今年もボランティアさんからヒンメリのプレゼントがあり、イベント当日に向けてクリスマスツリーの飾りつけもしてくださいました。看護師によるトーンチャイムと音楽療法士の高瀬さんのギター伴奏に合わせて「きよしこの夜」を演奏しました。患者さんは手拍子をし、一緒に歌われるなど、とても楽しんでおられました。この日はご家族も一緒に参加することができ、終始和やかな雰囲気でした。又、サンタクロースに扮した先生、サンタエプロンやトナカイの衣装を着たスタッフと写真撮影し、クリスマスリースをモチーフにした手作りのフレームに入れて、クリスマスカードとともにプレゼントしました。
皆様にも素敵なクリスマスが訪れますようお祈りしています。Merry Christmas and Best Wishes for happy new year!

紅葉狩り(2022.11)

季節は秋へと移り変わり、山々は赤や黄色と衣替え、各地で紅葉が見頃を迎えていますね。
病棟でも季節を感じていただこうと紅葉狩りのイベントを行いました。
紅葉の曲を流しながら、紅葉や秋の果物等の小物を持ちお部屋へ向かい、患者さんには猿が温泉につかり和んでいる顔出しパネルから顔を出して頂き写真撮影。
「ここから顔を出すの!?」と少し恥ずかしさもありながらも撮影時には素敵な表情をしたお猿さんがいました。
患者さんそれぞれの紅葉狩りを楽しんだイベントとなりました。
実りの季節に皆様の健康と安寧を祈って

ハロウィンイベント(2022.10)

ハロウィンはアメリカや日本をはじめ世界各地で親しまれているイベントの一つです。
日本でも、仮装やコスプレをして楽しむ秋の風物詩として盛り上がりを見せています。毎年、秋口になると当院でもカボチャやお化け、コウモリなどハロウィンをモチーフにした飾りつけを行い季節を感じてもらっています。
10月31日にはハロウィンイベントを行いました。カラフルな衣装を身にまとい患者さんのお部屋を訪室すると目を丸くし驚いた様子でしたが「面白い格好やね~、可愛い」と喜んでくださりました。職員と同じように患者さん、ご家族にも仮装をしていただき、和やかな雰囲気のなか記念撮影。患者さんからは「こんな格好したのは初めて」と楽しんでいただけた様子が印象的でした。最後に、お菓子をプレゼントし盛り上がる会となりました。
まだまだコロナによる影響で面会制限が続き寂しさや不安を感じれおられるなかで、少しでも気分を明るくささやかなイベントを設けることが出来き、患者さん、ご家族の笑顔がみられホッコリする一日となりました。

お月見イベント(2022.9)

今年の十五夜は9月10日でしたが、ホスピスでは9月16日にお月見イベントを行いました。中秋(ちゅうしゅう)の名月といえば、十五夜のお月見ですね。起源は古代の中国です。古くからこの日は月を祀る(まつる)日とされ、満月を鑑賞する風習がありました。この風習が平安時代の日本にも伝わり、お月見の日は先祖供養や五穀豊穣を祝い、ススキ、団子、栗などをお供えするのが特徴です。この日は手作り満月とススキ、紙粘土で作った団子を携え患者さんの部屋を周り、看護師によるトーンチャイムで「うさぎの歌」を演奏しました。患者さんが一緒に歌ってくれたり、リズムを取ってくれたりと一体感ある空気感に包まれ、心地よく楽しんでくれる患者さんの素敵な笑顔が印象的でした。うさぎの帽子をかぶり写真撮影したあと、その写真をお月見をモチーフにした手作りのフレームに入れて、卵ボーロと共にプレゼントしました。秋が深まる季節に澄み渡る空で、患者さんと共に鮮やかな美しい月をみたいと思います。

五山の送り火(2022.8)

行燈

8月となり今年も暑い夏を迎えました。8月といえば京都では五山の送り火ですね。コロナ禍ということもあり自粛傾向にあった五山の送り火も今年は3年ぶりに全面点火となりました。点火まで大荒れの天候でしたが、点火直前には急に雨が上がり神秘的な「大」の炎が大きく浮かび上がりました。
お昼には病棟でも五山の送り火のイベントを行いました。送り火を模した飾りがしてあるうちわで患者さんを囲み写真撮影。スタッフから患者さんへ行灯のプレゼント。患者さんのことを考えながら作成したスタッフの個性あふれる行灯に患者さんからは笑顔があふれました。
夜にはベランダで大文字山と一緒に写真撮影も行いました。
五山の送り火に先祖の安寧とコロナ感染症の終息を祈って。

父の日のイベント(2022.6)

ひまわり

6月21日に父の日のイベントを行い、スタッフから一人ずつ向日葵(ひまわり)のお花をプレゼントさせていただきました。強い生命力を持ち、「憧れ」「敬慕」といった花言葉も込められた向日葵は、普段から家庭を支えてくれている父への感謝と励まし、労いの気持ちを表しています。ご家族やスタッフと一緒に記念写真を撮り、花束贈呈のときの患者さんたちの素敵な笑顔に私たちも胸がいっぱいになりました。「ええ香りやね」と向日葵(ひまわり)の香りを楽しんでいる患者さんの嬉しそうな表情が印象的で、一足早い夏を感じていただけたと思います。ご家族からいただいたメッセージは患者さんにお渡しし、翌日イベント時の写真を向日葵とポロシャツをモチーフにした手作りのフレームに入れてプレゼントしました。この日はスタッフだけでなく実習生も患者さんと一緒に楽しく参加する事ができました。これからも患者さんの笑顔が溢れる素敵な時間をお届けしていきたいと思います。

母の日(2022.5)

5月となり桜から新緑の季節へと移り変わりました。病院の周りも緑が生い茂り、穏やかな風が吹いています。また、今年も燕が巣を作り病院の周りを飛び交っています。
5月は母の日ですね。病棟でも母の日のイベントが行われました。
イベントのお知らせをした時には、ある女性患者さんからは満面の笑顔で「私の日」とお話しくださり、母の日を楽しみにされていました。
イベント時には、患者さんへご家族や看護師からメッセージを添えてカーネーションをお渡しました。カーネーションの花のような笑顔が咲いている方やメッセージをみて「こんな書けるんや」と照れくさそうな表情をされる方、ご家族も参加され穏やかな雰囲気でした。
5月の心地よい風と共に穏やかな日々を過ごせることを祈って・・・。

ハッピーイースター -春を告げるお祭り-(2022.4)

キリスト教の復活祭イースターは毎年日にちが変わります。
“春分の日の後に来る最初の満月の次の日曜日”で、今年は4月17日でした。
イースターのシンボルといえばイースターエッグとイースターバニーですが、卵は生命の始まりの象徴であり、殻を割って生まれてくる様子がキリストの復活を表していること、うさぎは多産であることから豊穣や繁栄のシンボルとされていることがもとになっているそうです。
ホスピスでは4月19日にイースターイベントを行いました。
イースターバニーに扮したスタッフがイースターエッグを携えお部屋を訪問、患者さんやご家族と一緒に写真を撮りました。
うさぎの帽子をかぶると皆さん自然と表情がほころび、とても素敵な一時になりました。 オンライン面会中のご家族とも一緒に写真撮影をしましたが、患者さんがかぶっているうさぎの帽子をお孫さんやひ孫さんが「かわいい!」ととても喜ばれ、撮影後も患者さんはうさぎのままでお話される場面もありました。
イースターにちなんだお菓子のプレゼントも皆さんに喜んでいただけました。
当日は晴天で陽気にも恵まれ、本当に春のお祭りらしい1日になりました。

3月3日 ひな祭り(2022.3)

ひな祭り

春の訪れを待ち続ける今日この頃3月3日にひな祭りのイベント行いました。
コロナ禍のこともあり、歌を歌うことはできませんでしたが、スタッフ手作りの写真立てとボランティアさんからのお内裏様とお雛様をプレゼントしました。スタッフ手作りの写真立てはそれぞれの個性が出て、様々な顔のお内裏様とお雛様を見ることができました。
ちなみにひな祭りの別名は、「桃の節句」。ひな飾りとともに桃の花が飾られるのは、旧暦上巳のころに桃の花が開花するというだけでなく、中国では桃の木が邪気を祓うともいわれているそうです。新型コロナウイルスも一緒に祓ってくれることを願います。

節分-鬼はそと、福はうち-(2022.2)

今年の節分は2月3日。節分といえば豆まきと恵方巻ですが、今年の恵方は北北西やや北。
皆さん恵方巻は食べましたか?
2月3日はホスピスでも節分イベントを行いました。
鬼に扮した先生とスタッフで患者さんのお部屋を訪問し、スタッフ手作りの鬼の小物入れと福豆に見立てたたまごボーロをプレゼント。
ご家族も一緒に豆まきをしてもらいました。
「先生に豆なんて投げられへんわー」
「豆の掃除はどうするの?」(スタッフが掃除しました(笑))
など皆さん反応は様々でしたが「鬼はーそとー 福はーうちー」ととても和やかな節分でした^^

お正月イベント(2022.1)

明けましておめでとうございます。
2022年は雪景色でスタートしましたね。とても寒かったですが、冷たい空気が気持ちよかった朝でした。
今年のお正月イベントは少し遅くなりましたが1月11日に行いました。
新年の挨拶を交わし、音楽療法士の髙瀨さんのギターに合わせ「富士山」を歌いました。
皆さん歌を口ずさみ、それぞれに楽しんでくださっている表情を見ることができました。
今年はどんな一年になるでしょうか。まだまだコロナウイルスの事を忘れて過ごすことは難しそうですが、一昨年より去年、去年より今年、より上手にウィルスとお付き合いして、患者さんやご家族、そして医療スタッフ一人一人が温かい毎日を過ごせることを願います。
今年もどうぞ、宜しくお願い致します。