麻酔科

診療内容

指導医資格を持つ専門の麻酔科医師が管理します

当院は、麻酔科指導医資格を持つ常勤医2名、専門医資格を持つ非常勤医1名がおります。
手術を受けられる方は、不安や恐怖感が強く大変緊張されています。我々は、麻酔に関する説明を易しく丁寧に行い、最良の麻酔方法を選び、術後の痛みを和らげ、皆さんの感じられる精神的肉体的なストレスや負担を軽くするために日々奮闘しています。

麻酔科は、「全身麻酔」と「脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)」で行われるすべての手術を管理しています。手術後の痛みが強い手術では、積極的に「硬膜外麻酔」「持続静脈内鎮痛薬投与」「末梢神経ブロック」などを併用し痛みの軽減に努めています。

24時間体制で周産期医療のバックアップも行い、年間約70件の帝王切開術の麻酔管理を担当しています。
帝王切開術は、脊髄くも膜下麻酔で十分手術可能ですが、術後の痛みを軽くするために積極的に硬膜外麻酔を併用しています。
又、当院では無痛分娩を行っており、そのバックアップを麻酔科医師も担当しています。

京都大学麻酔学教室の協力を得て、新しい知識、技術を習得し、地域医療に貢献できるよう努力しております。

  • 硬膜外麻酔・・・背中から行う特殊な麻酔法で、脊髄神経の少し外側にある硬膜外腔に細い管を留置し、そこから痛みを和らげる薬を持続的に注入することによって、手術部位周辺の痛みが軽減します。
  • 持続静脈内鎮痛薬投与・・・点滴から鎮痛薬を少しずつ投与するものです。痛みがある場合は、患者さん自身で一定量の鎮痛薬を追加投与出来る仕組みになっています。
  • 末梢神経ブロック・・・超音波装置(エコー)で神経を見ながら、脊髄よりも末梢で痛みを感じる神経経路をブロックして、痛みを感じなくします。

術後疼痛管理(APS)チームが発足しました(2023年6月1日から)

当院では、麻酔科医・薬剤師・看護師より構成された「術後疼痛管理(APS:Acute Pain Service)チーム」による回診を実施しています。手術後に「痛い」「気持ち悪い」などの症状があった際には、主治医と相談のうえ「術後疼痛管理チーム」がサポートさせていただきます。